事業承継はしたものの

最近、事業承継に関するご相談を良く受けます。
一言で事業承継と言ってもその状況は様々です。社長がご高齢にも関わらず、いまだ後継者が決まっていない企業、後継者は決まっているものの経営や資産の承継に未着手の企業、承継はしたものの赤字や債務超過に困窮する企業。
状況は様々ですが、いつも思うのは、社長を引き継いだ瞬間から、すでに次世代への承継が始まっているということです。

先般ご支援した企業は2年前に社長が交代し、株式も経営の実権も現社長が握っておりました。しかしながら足元の業績は赤字で債務超過。事業承継と言うより、事業再生に近い案件でした。社長は50歳。事業計画10年分を作成し、黒字化・債務超過の道筋を立てたものの、そのころには社長は60歳。まさに次世代のことを考える時期になりますが、その前に事業を磨き上げるための10年間と言うわけです。

事業承継はしたものの、そこはゴールではなくスタート地点。社長の伴走者として長くご支援をさせていただければ、私にとってこの上ない幸せです。